介護派遣の夜勤専従で働くメリット・デメリットについて解説!

公開日:2023/06/15  最終更新日:2023/08/09

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介護派遣の夜勤専従は、現在介護職をしていて高収入になりたい方や、時間を有効活用したい方におすすめです。昼夜逆転の生活や、小さな施設だと夜勤がひとりなどのデメリットはありますが、希望する条件に合えば適職に思う方もいるでしょう。今回は介護派遣の夜勤専従における業務内容や、働くうえでのメリット、デメリットについて解説します。

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夜勤専従の派遣介護士の主な業務内容

夜勤専従の派遣介護士とは、夜勤を専門として従事する介護職員のことです。主な業務内容として、申し送り、夕食や朝食の準備および介助、服薬介助、就寝準備、夜間の見回り、記録、排泄介助、体温や血圧などのチェックがあります。

夜勤専従なので、日勤はありません。夜勤の勤務時間は施設により異なりますが、おおむね8時間勤務・1時間休憩のショート夜勤と、16時間勤務・2時間休憩のロング夜勤とが存在します。それぞれ解説しましょう。

申し送り

ロング夜勤の職員が出勤して、まず行うのが日勤の職員からの申し送りです。日中にあった出来事や利用者の体調の変化などを、介護記録と照らし合わせながら確認します。申し送りは翌朝にもあり、夜勤の職員から日勤の職員へと行われます。

夕食や朝食の準備、介助

申し送り後に行うのが、夕食の準備や介助です。食事の準備は、施設の規模によって業務が多少異なります。

大きな施設は配膳や下膳、部屋から食事会場までの往復の誘導を指し、小さな施設ではさらに自身が料理することや、他の介護士が料理する間に見守りすることも指します。

食事介助は必要に応じて行い、声かけや食事を口に運ぶペースなどは、利用者によってさまざまです。翌朝には朝食の準備や介助があります。

服薬介助

食後や就寝前に利用者の服薬を介助する業務です。このとき利用者が正しい薬を服薬したか、十分に気をつけなければいけません。薬を間違えたり、服薬漏れがあったり、のどに詰まらせたりなどしないように、配慮する必要があります。

就寝準備

消灯に向けて歯磨きや入れ歯の手入れ、就寝着への着替え、トイレ介助、ベッドへの移乗などをします。ショート夜勤は、おおよそこの時間帯が出勤です。

夜間の見回り

利用者が眠っているか、体調の変化がないかなどを確認したり、必要に応じて寝がえりの介助をしたりする業務です。施設により異なりますが、おおむね1時間から2時間に1回の頻度で行います。認知症の利用者は夜間に徘徊することもあるので、必要に応じてよりこまめに巡回する必要があります。

記録

見回りの合間に介護の記録を作成する業務です。利用者の体調の変化やおむつを交換した時間や回数など、できる範囲で記録します。

排泄介助

トイレへの誘導やおむつの交換業務です。就寝前や起床時、見回りのときなど、必要に応じて行います。

体温や血圧などのチェック

利用者が起床したら体温や血圧、脈拍、酸素濃度をチェックします。利用者と会話をしながらチェックすることで、隠れた体調の変化をみる大切な業務です。

介護派遣の夜勤専従で働くメリット

介護派遣の夜勤専従者が働くうえで得られるメリットは、高収入や時間の有効活用が期待できるなどです。賃金や労働環境などに問題があった介護職員の待遇は、ここ数年で改善傾向にあります。

ですが、介護職員の平均年収は、日本の平均年収とくらべてまだ一歩およびません。

そこで、年収アップを望む介護職員の希望を叶えるのが、介護派遣の夜勤専従です。介護派遣の夜勤専従は、日勤にくらべて時給が高額なため、同じ時間数で働いても日勤より高収入が得られます。

これは労働基準法にもとづいて、夜の22時から翌朝5時までの時給に25パーセントの手当てがつくもので、夜勤専従をするうえで高い意欲となるでしょう。また、夜勤専従は1回の勤務時間が長めですが、そのぶん勤務回数が少なく済みます。

一般的に日勤が週5回勤務するのに対し、夜勤専従は週2〜3回です。そのため、日勤とくらべて連休を取得しやすく、最長2日間半の余暇が生まれます。この余暇を使い、勉強や趣味、旅行、副業などをすることが可能です。

このほかにも時間による利点はあり、交代制の夜勤だと生活のリズムが乱れやすいのに対して、夜勤専従は生活リズムが一定でいられます。日ごろから、日中より夜間の方が集中できる方におすすめです。

さらに、レクリエーションや散歩、入浴介助など、業務が多く忙しい日勤にくらべて、夜勤の業務は落ち着いて行えるものが多いです。急なトラブルや、眠れずにいる利用者からの呼び出しなどがなければ、マイペースに業務ができます。

さらに、夜勤は職員の数が少ないため、職員間のコミュニケーションをとる機会も少なく、人間関係を負担に感じる方にもおすすめです。このように、介護派遣の夜勤専従は高収入が期待でき、時間に利点を感じる要素を多く含んでいます。

介護派遣の夜勤専従で働くデメリット

介護派遣の夜勤専従における、働くうえで起こるデメリットは、生活の昼夜逆転や、小さな施設だと夜勤がひとりであるなどです。夜勤専従は生活リズムを一定にできる一方で、休日も昼夜が逆転します。

これにより家族や友人、パートナーとのすれ違いが起こる場合があります。身近な人との時間を大切にしたい方には、夜勤専従はあまりおすすめとはいえないでしょう。

また、小さな介護施設では夜勤の職員が少ない傾向にあり、場合によってはひとりですべての業務をすることもあります。この場合、利用者の体調急変や急なトラブルが起これば休憩もままなりません。

人によっては負担やプレッシャーに感じることもあるでしょう。そして勤務時間が長いことで、夜勤専従には向き不向きが存在します。夜勤専従は、勤務時間が長いかわりに勤務回数が少ないです。

自身がどの勤務にあっているか、慎重に選択する必要があります。このように、介護派遣の夜勤専従は、昼夜逆転により家族や友人などとの時間のすれ違いが起こりやすく、また、少人数での勤務による負担やプレッシャーを感じるなどのデメリットが挙げられます。

まとめ

介護派遣の夜勤専従における業務内容や働くうえでのメリット、デメリットについて解説しました。メリットには高収入、勤務回数の少なさ、生活のリズムが一定でいられる、マイペースな勤務が可能、人間関係に負担を感じないなどが挙げられます。

一方デメリットには、生活の昼夜逆転や小さな施設では夜勤がひとりである、勤務時間が長いなどを挙げました。介護派遣の夜勤専従には、一長一短が存在します。自分にあった働き方を模索してみてはいかがでしょうか。

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