介護職の給料はどれくらい?大まかな手取りや給与アップの方法について解説!

公開日:2023/02/15  最終更新日:2023/08/09


少子高齢化によって社会的、経済的にその役割が増大しているのが介護職です。何を重視するかは人によって異なりますが、就職や転職する予定のある方にとって給料の額は非常に重要な問題ですよね。ここでは介護職の給料はどれくらいか、介護職の給料に関する今後の展望、介護職員が給料を増やす方法について解説します。

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介護職の給料はどれくらい?

介護職は日本に限らず、少子高齢化が進む国にとっては非常に重要な役割を担っています。介護職は無資格でも内容は制限されますが、業務を行うことができ、採用されればすぐに働くこともできます。泊まり勤務が恒常的にある職種なので、寮や借上アパートが近くにある職場も存在します。給料自体は、2021年のデータで20代が298万円、30代が337万円、40代が341万円、50代が336万円となっています。

日本の平均年収は20代が341万円、30代が437万円、40代が502万円、50代が613万円となっています。これらのデータを突き合わせると、介護職は日本の平均年収よりすべての年代で平均年収が低く、全体が年齢の増加によって給料がアップしているのに対して介護職は減少しているのが分かります。これが介護業界の現実です。なぜこのようなことが起こるのでしょうか。

まず、仕事の内容が重労働であることが挙げられます。介護の仕事はご存知、体力勝負な面があります。高齢者の入浴、食事の介助、着替え、ベッドへの移動の手伝いなど成人男性でも一苦労なものばかりです。また、その性質上、変則的な勤務や泊まりの勤務は恒常的にあるので、プライベートの時間を確保したり、決まったサイクルで生活したりするのは難しい側面があります。年齢を重ねれば、当然体力は落ちていきます。

上記のような重労働について行けず、やめて同じ業界に戻ってこない職員も多くおり、これが年齢が上がっても平均の給料が上がっていない一因といえるでしょう。職場環境が悪い、ブラックな会社があるという側面も給料を下げている原因といえます。昨今の報道などでも問題になっている「入居者への虐待」「過重労働」「有給がとれない、取らせてもいらえない」「人手不足」「3k」といったものです。

これらが取り上げられているのは、当然、一部の事業所であるのはいうまでもないですが、逆をいえばこのようなことが大っぴらに報道されていること自体、介護業界の現実を表しているととらえることができます。上記に挙げたような問題は相互に絡み合っている業界の構造的な問題といえます。職場環境の悪さや人手不足が介護の質の低下や過重労働を呼び、それらが職員の休暇の取得を困難にさせ、そのはけ口として入居者への虐待が起こるといったサイクルです。

これが、就労者、入居者、その家族、それ以外の人間が介護業界に対して暗いイメージを持つ遠因になっていることは間違いないでしょう。これも給料以外で就労者が「未来がない」と思ってやめてしまう原因といえます。

介護職の給料に関する今後の展望

上記のような問題が介護業界の構造的な現実から起こっていることは、政府も理解しています。これを是正するために介護職員処遇改善加算という制度が制定されました。これは、介護老人福祉施設、介護老人保健施設、訪問介護などの業態により、現状に応じた加算を行い、報酬を配分する制度です。

また、勤務する方の直接の給料アップ、離職率の減少、業界に止まってもらう対策として2019年10月より勤続10年以上の職員に対して給料がアップする仕組みを作りました。これは、月の給料にして8万円アップする非常に魅力的なものですが、逆をいえば、10年働かないと恩恵が受けられないものです。人手不足が叫ばれる介護業界で、働き始める年齢が若く、介護職で長く勤める気概があるならよいですが、働き始める年齢が遅いと恩恵が受けられない少々問題のある制度といえるでしょう。

ただ、介護制度を堅持するためにこの制度を拡充する可能性はあります。介護制度の要となる働く介護職員がいなければ始まらないうえ、高齢化率が今後下がることは考えにくいからです。

介護職員が給料を増やす方法

介護職員が給料を増やす方法はまず資格を取ることです。介護職員初任者研修、介護福祉士実務者研修、介護福祉士はもちろん、医療介護福祉士、介護支援専門員(ケアマネジャー)なども給料アップにつながる資格です。業務の幅や知識が広がれば、当然事業所もそれに見合った仕事を与え、給料を支払うことでしょう。それでも給料が上がらない場合は、あなたの価値を雇い主が正しく認識していないことが考えられるので、その場合は転職をおすすめします。

まとめ

介護職の給料はどれくらいか、介護職の給料に関する今後の展望、介護職員が給料を増やす方法について解説しました。介護業界を取り巻く現状は非常に厳しいものですが、志をもち、自分を守るために資格を取得しスキルを磨いて行けば給料アップも見込めます。資格やスキルがあることは、多くの責任ある仕事ができることにつながるため、介護職への就職を検討する方は、戦略的にキャリアアップを考えてみましょう。

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