介護派遣と正社員どっちがいい?メリットやデメリットも紹介

公開日:2024/04/15  最終更新日:2023/11/06

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介護業界で働く際、介護派遣と正社員、どちらが適しているのでしょうか?介護派遣は労働条件の面で柔軟性があり、正社員は安定した収入や福利厚生などの魅力があります。本記事では、双方のメリットとデメリットについて詳しく解説。介護業界で働きたい人それぞれの状況に合った選択をサポートしていきます。

介護派遣と正社員の違いとは

介護派遣と正社員の違いについて解説します。将来のキャリア目標やライフスタイルなどに合わせて、どちらが適しているかを充分に検討することが重要です。

契約期間の違い

介護派遣は契約期間が存在し、最長で3年間の雇用契約が結ばれます。この契約期間が終了すると、再契約の交渉が必要です。一般的には短期のプロジェクトや一時的な需要に対応するための雇用形態となっています。
一方、正社員は契約期間がなく、無期雇用となります。これは、自分から退職するか、何らかの問題が生じない限り、長期間または定年まで働けることを意味するのです。安定性が高い一方、長期にわたる雇用を前提としているため、柔軟性はやや低い傾向があります。

雇用主の違い

介護派遣の雇用主は、派遣会社です。派遣会社と、派遣先の施設や機関との間で派遣契約が締結されます。派遣会社は派遣社員に対し、給与の支払いや福利厚生の提供などを行うのです。雇用条件や給与交渉は、おもに派遣会社と派遣先との間で行われるものとなります。
一方、正社員は会社と直接雇用契約を結んでいます。給与や福利厚生の提供は雇用主である会社が行い、雇用条件の交渉も直接雇用主の会社との間で行われるのです。

介護派遣のメリットとデメリット

介護派遣は、プライベートと仕事の両立をしやすい働き方であることが特徴的です。それでは、介護派遣のメリットとデメリットについて説明しましょう。

メリット

介護派遣のメリットとしてまず挙げられるのが、働き方を柔軟に調整できる点です。勤務時間や日数を自身のライフスタイルに合わせることができます。

さらに、派遣会社が求人提案を行ってくれるため、仕事探しの手間を軽減できるのです。派遣であると残業がほとんどないため、労働時間の予測がしやすく、ワークライフバランスを保ちやすいでしょう。

また、一部の派遣会社は研修や資格取得のサポートを提供し、スキル向上を目指すことも可能です。

デメリット

介護派遣の大きなデメリットは、まず昇給やボーナスの支給がないため、収入の増加が制限されていることです。

さらに、同じ勤務先で長期間働けないため、仕事の継続性という面での不安が大きくなりやすい傾向があります。派遣労働者としての雇用形態が一時的なものであるため、長期的なキャリアプランには制約が生じるのです。

また、社員とのコミュニケーションが取りづらい事態が起こりうることもデメリットとなるでしょう。派遣社員は正社員とは異なり、組織内での立場が明確でないこともあるため、連携や情報共有に課題が生じることがあります。

正社員のメリットとデメリット

介護職の正社員として働くことは、雇用の安定性が高いことが特徴です。以下で正社員として働くメリットとデメリットを紹介します。

メリット

まず、収入の安定性が挙げられます。正社員は通常、月給制のため、毎月安定した給与を受け取れるのです。これにより、生活費の見通しが立てやすく、経済的な不安が軽減されます。

さらに、賞与の支給や福利厚生が充実している点も魅力です。福利厚生には健康保険や厚生年金、退職金などの制度があり、社員側の将来の安心感につながります。

さらに、多くの介護施設や機関では社員研修や資格取得をサポートしています。これは、自己スキルの向上と専門知識の獲得を促進するのです。

介護職で必要なスキルや知識は日々進化しています。正社員として、これらの研修や資格取得に取り組むことで、専門職としてのよりレベルの高いキャリア形成の実現を期待できるでしょう。

デメリット

介護職の正社員としてのデメリットは、まず24時間介護サービスを実施する施設では、夜間勤務を求められる場合があることです。これにより、生活リズムが不規則になり、日中でも夜でも働かなければならないことが、ストレスや健康に悪影響をおよぼすおそれがあるのです。

また、休日が不規則で、毎週土日のような定まった日に休むことが難しいことも懸念点として挙げられます。さらに、正社員としての立場は、より大きな責任をともなうため、精神的な負担も増大するでしょう。

利用者である高齢者の生活や健康維持に深く関わるため、失敗をしないことや利用者に合ったケアをすることにも神経を使う必要があります。このため、高いストレス耐性や精神的な強さが求められることもデメリットとされています。

まとめ

介護派遣と正社員の違いを明らかにし、それぞれのメリットとデメリットを解説してきました。介護派遣は柔軟性があり、ライフスタイルに合わせた働き方が可能ですが、不安定な収入や雇用期間の制約がついてきます。

対照的に、正社員は安定した給与と福利厚生を提供し、長期的なキャリアを築けますが、働き方に制約があります。つまり、選択は個人の目標や状況によって異なるものです。

ライフスタイルや経済的な安定を重視するなら、正社員が適しているかもしれません。一方、柔軟性やスキルの多様な獲得を優先するなら介護派遣が適しているでしょう。重要なのは、自身の価値観や目標を踏まえ、将来の準備を適切に行うことです。

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