介護士が現在の職場を辞めたいと思う主な理由とその改善策について解説!

公開日:2022/11/01  最終更新日:2024/04/17

介護

介護の仕事は、精神的にも体力的にも辛いことが多いといわれています。実際に離職率も高いですし、求人情報も介護の仕事は常に紹介されている状況です。介護士の仕事をしている方は、今も辞めたいという気持ちで働いているかもしれませんね。では、どのような理由で辞めたいと思うのか、そして辞めないためにできることをお伝えします。

静岡でお勧めの介護派遣会社の求人情報はこちら

介護士が現在の職場を辞めたいと思う主な理由とその改善策

介護士が職場を辞めたいと思ってしまうのにはどのような理由があるのでしょうか。

給料の安さ

介護士の仕事をしていて、お給料が安いことで辞めたいと感じている人は多いです。たとえば、未経験で介護の仕事に就いた場合、月給16万円スタートという職場もあります。夜勤手当がついても、月収20万円に満たず、これでは生活が苦しい…と辞めてしまう人も多いのです。

労働環境の過酷さ

労働環境の過酷さも介護士を辞めたいと感じる理由として挙げられています。人手不足で、休みが少ない、有休を使うことができないなどがあります。また、サービス残業も多くなりがちです。働き方改革により少しずつ改善されている職場もありますが、やはりほかの業種と比べると遅れているでしょう。

人間関係がしんどい

どこの職場でも退職理由にあがりやすいのが、人間関係がしんどいという理由でしょう。介護士の仕事は人手不足からイライラしてしまう人も多く、職場の雰囲気が悪くなりやすいといわれています。

体力的にしんどい

自分よりも大きな身体の人を支えたり、介助したりするので、体力的にしんどい、腰を痛めてしまったというような人もいます。身体を壊してしまい続けることができなくなった人もいるため、体力的にしんどいというのは理由として多いのではないでしょうか。

夜勤がきつい

介護士の仕事は、夜勤と日勤を組みあわせたシフト制になっている職場も多いです。不規則な生活がきついと感じる人もいるでしょう。

経営方針に不満を感じる

働いている職場の経営方針に不満を感じてしまい、辞めたいと感じる人もいます。人事評価制度や、改善してほしいと思うことを伝えてもなかなか改善されないなどがあるでしょう。

向いていないと感じる

「介護の仕事は自分に向いていないのではないか」と、感じて辞めたいという人もいます。やりがいを感じられなかったり、イライラが止まらなかったりすると、自分は向いていないかもと思うようです。

介護職に向いていないと思う人の特徴

自身が介護職に向いていないのではないか、と思う方の特徴をいくつか紹介します。自分が当てはまっていないか確認してみましょう。

優しすぎる

優しすぎる性格の方は、介護職に向いていないのではないかと悩みがちです。利用者や職員から無理難題を押し付けられたり、嫌がらせを受けたりしても、自分を責めてしまいがちだからです。

自分に落ち度のないミスに対しても責任を感じがちなので、「介護職に向いていない」と思い込んでしまう方は少なくありません。

コミュニケーションを取るのが不得手

普段から高齢者とのコミュニケーションに慣れていない方は、会話のペースがなかなかつかめず、介護職に苦手意識を持ちがちです。経験を積むことで徐々に慣れますが、慣れるまでは悩む方も多いことでしょう。

また、介護職は周りの職員との連携も重要です。密なコミュニケーションが求められるので、一人で集中して仕事に取り組みたいと思う方には不向きといえます。

潔癖症

介護職の仕事内容には、入浴や排せつの介助も含まれます。介助業務に慣れるまでは、向いていないと思うことも多いことでしょう。

とくに潔癖症の自覚がある方は、介護職に対して嫌悪を感じがちです。

融通が利かない

予定外のことに苦手意識を感じる方は、介護職に向いていないと思うことが多いでしょう。介護職員は高齢の利用者を相手にするため、高齢者のペースに合わせて仕事をしていると予定通りに進まないことも多々あります。

効率を重視して働きたい方にとっては、仕事に対するモチベーションを保てない可能性があります。

介護職をやめたいと思った時の対処法

介護職を辞めたいと思ったときの対処法について解説します。

辞めたい理由を書き出してみる

まずは、辞めたいと思う理由を紙に書き出してみましょう。客観的に自身の状況を把握することで、悩みの要因を突き止められます。

悩みが見えてきたら、対策や解消法について検討してみるとよいでしょう。

焦らずに経験を積む

悩みがスキル面に起因する場合は、じっくりと経験を積むことで解決できる可能性があります。仕事に慣れるためには、とにかく場数を踏むことが重要です。

スムーズに仕事をこなせるようになるまでにかかる期間は、人それぞれ異なるものです。勉強会に参加してみたり、資格取得を目指して勉強してみたりすることで、自信を持って仕事に向き合えるようになります。

小さな目標を設定する

小さな目標を設定しておくことで、やりがいを感じられるようになります。いきなり大きな目標を決めてしまうと、モチベーション低下につながりかねないので、まずは達成しやすい目標を立てることをおすすめします。

自身のスキルの習熟度に合わせて徐々に目標の難易度を上げていくことで、着実に成長できるでしょう。

休日に気分転換する

仕事とプライベートをきっちり分けることも大切です。悩みを抱えたまま従事しているとミスが起こりがちなので、さらに悪循環に陥る恐れがあります。

プライベートでは自分の好きなことをして気分転換するとよいでしょう。適度な息抜きによって仕事の集中力が高まるので、モチベーション維持につながります。

趣味や睡眠など、自分に合った方法で気持ちの切り替えを行うとよいでしょう。

介護士が現在の職場を辞めるベストなタイミング

介護士の仕事を辞めよう、今の職場を辞めようと思った場合、辞めるタイミングはいつがよいのでしょうか。まず、新しい仕事が決まっていない場合は、辞めるのを少し待ちましょう。転職活動は、今の仕事を続けながら行うのがベストです。

介護士の仕事を辞めるのに最適な時期というのはとくになく、年中求人が出ている業種なので、転職先も決めやすいです。同じ介護職で希望するなら、割と早い段階で決まる可能性はあるでしょう。まずは、自分が希望する職場の環境や条件などをかきだしてまとめておきましょう。そしてその条件に合う職場を探します。退職する際は、円満退職となるように事前に準備も整えておいてください。

介護士が現在の職場を辞める前にするべきこと

介護士としてよりよい職場に転職したいなら、やっておきたいことがあります。今すぐ辞めたいという気持ちも分かりますが、準備が整っていないとよい職場に転職できないのです。

経験を積んでおく

よりよい職場に転職するには、経験を積んでおく必要があります。未経験に近い状態では、高いお給料を期待できません。在職期間が数か月ほどで転職となると、採用する側も、すぐに辞めるかもしれないと採用を見送ります。そのようなことにならないためにも、まずは実績をつくりましょう。

介護のスキルを身につける

介護のスキルを証明するために資格を取得しておきましょう。介護の仕事は、現場で働きながら資格を取得している人も多いです。資格なし、未経験からでも働ける業界ですが、やはり資格があるほうが採用してもらいやすくなります。

介護専門の転職サイトを利用する

介護士の資格を活かして仕事をしたいなら、介護専門の転職サイトで求人を探してください。介護専門の転職サイトなら、介護士の仕事に精通している担当者が、よい求人を紹介してくれます。転職活動の相談にものってもらえるので、安心して転職活動を進めることができるでしょう。働きながらスムーズに転職先を決めたい場合は、転職サイトや転職エージェントを活用してください。

介護職の転職のポイント

介護職の方が転職を成功させるためのポイントを3つ紹介します。

自身の性格やスキルを把握する

納得のいく転職をするためには、自身の性格やスキルを把握することが大切です。自分の得意なことや苦手なこと、好きな作業など、自分のことを理解することで、自分に合った職場を見つけられます。

また、転職活動における優先順位をつけることで、ミスマッチを防げます。

労働条件を確認する

気になる求人を見つけたら、自身の希望に添った内容かどうか確認しておきましょう。とくに大切なポイントとしては、雇用形態・勤務時間・給与条件・休日日数などが挙げられます。

なお、サイトによっては細かい条件が記載されていない可能性もあります。自身が求める希望条件について確認できない場合には、サイトの担当者に問い合わせてみましょう。

また、職場環境や人間関係などの要素は求人票に記載されていない可能性が高いので、面接の際に直接質問してみましょう。直接聞きづらい項目は、転職エージェントを活用することをおすすめします。

応募する前や内定の返事をする前に確認してくれるので、安心して働き始められます。

退職前に転職活動を行う

転職を成功させるためには、退職前に動き出すことが重要です。転職先を先に見つけることで、収入が不安定になる心配がありません。

介護業界は慢性的に人手不足なので、転職のタイミングには悩まされることはないでしょう。

介護職を続けるメリット

介護職には「給与が低い」「待遇が悪い」などのマイナスイメージを持つ方も多いですが、実はそうとも言い切れません。介護職を続けることで得られるメリットももちろん存在します。そこで、介護職を続けるメリットについて解説します。

雇用が安定している

2018年時点で日本の高齢者人口の割合は、世界で最も高い28.1%となっています。これから先もますます高齢化が進むことが想定されています。

そのため、高齢者を支える介護職の雇用は今後も安定していると考えられるでしょう。介護職は、未経験からでもチャレンジできる職種です。働きながらスキルアップ・キャリアアップが目指せるので、将来性のあるお仕事であると言えます。

待遇向上が期待できる

2012年より介護職員処遇改善加算制度がスタートしており、介護業界全体の給与改善が進められています。2022年に行われた厚生労働省の調査によると、9割以上の介護施設が介護職員処遇改善加算の届出を行っているとされています。

今後も介護職員の待遇向上が進められることが予想されるので、給与アップに期待できます。

離職率が低い

2023年に厚生労働省が行った雇用動向調査によると、介護職を含む医療・福祉分野の離職率は8.7%に留まっています。この数字は、常用労働者全体の離職率と相違ありません。

なお、宿泊業・飲食サービス業は14.8%、教育・学習支援業は11.0%となっており、他業種と比べると離職率が低いことがわかります。介護職は、経験やスキルを身につけることで、同業他社に転職しやすい点が魅力的です。

また、前述した通り、介護職の待遇や給与面は改善されつつあるので、働き続けるうちにやりがいを感じられます。

まとめ

介護士が仕事を辞めたいと思う理由や、辞めたいと思った際にしておきたいことをお伝えしました。労働条件がよくないとされている介護士の仕事ですが、人手不足なのでこれからも需要が高い仕事です。高齢化が進むにつれて、ますます必要とされる仕事になるので、やりがいも感じやすいでしょう。介護士の仕事が好きなら、続けていけるような職場を見つけましょう。

おすすめ関連記事

サイト内検索

【NEW】新着情報

静岡県では高齢者人口が増加傾向にあります。介護に従事するスタッフは足りておらず、介護職の需要は高まっているのが現状です。 この記事では「介護職に就きたいけれど、給料や年収はどの程度もらえるの
続きを読む
介護職で働きたいと思っているものの、経験がないので仕事が見つからないという方には、派遣会社への登録をおすすめします。正社員採用の場合、経験や資格の有無などが問われることが多いですが、派遣スタ
続きを読む
介護職で働きたいと思っても、どんな事業所があるのかわからず困っている方もいるのではないでしょうか。もし、介護未経験の方が介護職で働きたいのであれば、最初は派遣会社を利用するというのも一つの方
続きを読む
介護派遣関連コラム