待遇・環境が改善しつつある?介護職の将来性について解説!

公開日:2022/07/27  最終更新日:2023/08/09

介護職は業界自体と働く方、両方の面で将来性に満ちています。社会の高齢化傾向が続くことは間違いないうえ、未経験の方にも門戸は開かれており、働く方のキャリアアップの道筋も数多く用意されているのです。しかもうれしいのは、待遇・環境が改善されつつあること。きつい・つらいというイメージも改善されつつあるのです。

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介護業界の現状

「体力的・精神的にきついのに、給料が低い」というのが、介護業界に多くの方が抱くイメージです。おそらく実際に働く方に聞いたとしても、同じような答えが返ってくるでしょう。

しかし、意外なことにそれほど高くはないのが離職率。「介護労働安定センター」の調査によると2020年で14.9%といいるため、全産業における14.2%と比較しても、それほど高いわけではないのです。

実際にハードワークの割に合わない給料しか支払われていないなら、離職率はほかとくらべて著しく高くないといけないはず。ネガティブなイメージが、いささか強すぎる業界ということができそうです。

慢性的な人手不足

介護業界のネガティブなイメージのおかげで、こころざす方が少ないことは大きな問題となっています。需要は常に供給を上回っている状態ですから、慢性的な人手不足に陥っているのです。

地域・程度の差こそあれ、人手があまっているような現場は数少ないことでしょう。しかし実際に働いてみると、素晴らしいとはいえないものの、決して劣悪でもないのが労働環境。介護業界におけるネガティブなイメージの払拭が急がれます。

現状は改善しつつある?

介護の現場を改善するための取り組みは、民間企業の参入などで進んでいます。利用者さんへのサービス向上と同様に、働く方々の待遇改善への取り組みは、それほど珍しいものではなくなりました。

また現場からの期待が高まるのが、介護ロボットの活躍。力仕事を助けるために着用するものや、巡回見守りや異常時の駆け付けをしてくれるものなど、さまざまなタイプの介護ロボットが登場しており、現場の負担は軽くなりつつあるのです。

介護職の将来性は高い?

高齢化社会と聞くと、なんだか暗い気持ちになりがちですが、介護業界においては、高齢化は需要増を表しています。

要介護(要支援)認定者数は令和2年3月末現在で669万人、調査が始まった平成12年の256万人以来右肩上がりとなっています。また75歳以上の後期高齢者は1,829万人で増加を続けており、この傾向は今後も続くと考えられます。

待遇改善への取り組み

今後も需要増が見込まれる介護業界ですから、人手不足は早急に改善されなくてはなりません。働く方の待遇改善の取り組みが進んでおり、その一例が「働き方改革」による変化です。

介護業界で広がっているのは、1日あたりの勤務を6時間以下にする時短勤務。たとえば子育てをしながら介護の仕事を続けることも可能ですから、出産育児を見据えてのキャリアプランも立てられるようになりました。

今から介護職を目指すためには?

介護施設で働くなら、何らかの資格が必要と考えられがちですが、実際はそうでもありません。資格がなくても、食事の支度や洗濯、見守りなど「生活援助」と呼ばれるジャンルで活躍できます。少し調べてみると、無資格でも歓迎とされている求人が多いことに気づくことでしょう。

「身体介護」を行うためには?

しかし、食事や着替え、入浴、排泄といった「身体介護」を行うには、介護業界の入門資格「介護職員初任者研修」や「介護福祉士実務者研修」を獲得しなければなりません。より専門的なケアを行うのに必要な資格が「介護福祉士」、業界における唯一の国家資格で、キャリアアップを目指すには必要な資格となっています。

「介護福祉士」を目指すには?

ルートは大きくわけて3つあります。1つ目は介護業界で働きながら目指す方法。介護福祉士の受験には、3年(540日)以上の実務経験と「介護福祉士実務者研修」の修了が必要ですから、勤務しながら受験資格の獲得と介護福祉士合格を目指します。

2つ目は専門学校など養成施設で学んで受験資格を得る方法で、1~2年以上の学習期間が必要になります。3つ目は福祉系の高校を卒業することで、受験資格を得る方法となっています。

介護職のキャリアアッププラン

介護福祉士を獲得することで、広がるキャリアアッププランは3通り「施設内で上を目指す」「ケアマネ・ソーシャルワーカーを目指す」「ほかの専門職を目指す」となります。

施設内で上位を目指す

リーダー・チーム長、主任など責任者・管理職を目指すプランです。ご自身が理想とする介護施設を作る独立・開業も視野に入るかもしれません。

ケアマネ・ソーシャルワーカーを目指す

要介護者と介護サービスをつなぐケアマネージャや、ケアマネージャと地域・ほか機関をつなぐソーシャルワーカーを目指すのも、代表的なキャリアアッププランになります。

ほかの専門職を目指す

看護師やリハビリ職など、介護の現場の近隣にある専門職を目指すのもよいキャリアアッププランです。介護の現場でより活躍できるようになるうえ、医療現場への転職も可能になります。

まとめ

今後も右肩上がりが見込まれる介護職は、将来性のある業界です。肉体的な厳しさや労働環境も改善されつつあります。介護職に就くことで可能になるのがキャリアアップ、施設内で管理職を目指すのもよいですし、ほかの資格を取ることで、介護職を離れての活躍も可能になるでしょう。介護職へのチャレンジは、まずはつらい・きついといった先入観を捨てることから始めましょう。

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