未経験からはじめる介護派遣について解説

公開日:2024/03/15  最終更新日:2023/11/06

Nursing care beginner
介護は、未経験からスタートできる仕事です。本記事では、介護派遣とは何か、未経験者がどのようにキャリアを築いていけるのか、その魅力と課題について解説します。高齢化社会のなかでますます需要が高まる介護分野で、人々の生活に貢献し、充実感を味わいたいと考える方々に向けた情報をお届けしましょう。

介護派遣は未経験でも採用してもらえるのか

介護派遣は、未経験者でも採用されることがありますが、一般的に求人情報では介護助手(介護補助)という形での募集が多い傾向があります。介護助手のおもな役割は、有資格の介護職員をサポートすることです。

身体介護(食事介助、排泄、入浴など)は、資格が必要なため行うことはできません。しかし、介護助手も介護現場において重要なポジションを担っています。利用者が快適に過ごせるよう支援する役割を果たし、常に利用者の幸福感を追求する重要な仕事だといえるでしょう。

未経験から始める介護派遣の仕事内容

未経験から始める介護派遣の仕事内容について説明します。介護助手(介護補助)のおもな仕事内容は以下のとおりです。

部屋の清掃とベッドメイキング

介護助手は、利用者の居室の清掃とベッドメイキングを行います。清潔な環境を保つことは、利用者の快適さと健康につながるため、大事な作業です。

食事の配膳

食事の時間になると、介護助手は食事を部屋に運んで利用者に提供します。食事は生きていくなかで大切なプロセスです。楽しい食事時間を提供し、適切に栄養を摂取できるよう支援するための大切な役割といえるでしょう。

備品整理と準備

介護助手は、有資格者の介護職員が使用する備品の整理や準備を担当します。清潔なタオルや衣類などを用意したり、必要な道具を整えたりして介護職員のスムーズな作業をサポートするのです。

認知症の方の見守り

介護助手にとって、認知症の利用者の見守りも重要な仕事です。認知症は、記憶力、思考力、判断力、言語能力、計画力などが低下してしまうため、日常生活のさまざまな場面での行動に支障が出るおそれがあります。

そんな利用者の行動や安全を見守り、必要に応じてサポートまでも行うのです。

サービス利用者の話し相手

利用者の心のケアも、介護助手の仕事の一環です。会話やコミュニケーションを通じて、利用者の孤独感を和らげ、日常生活に楽しみを見つけられるよう努めます。話し相手としての役割は、利用者の生活の質を向上させるためにも重要です。

このように、介護助手は利用者の生活に貢献し、やりがいを感じられる重要な仕事。仕事内容は、未経験者でも取り組みやすいものであり、介護現場で重要なサポートを果たすことが期待されます。経験を積みながら、介護の基本スキルや感受性を向上させることが大切です。

資格を取得してステップアップ

介護業界で、キャリアアップを図り給与アップを目指すなら、資格取得は必須です。未経験者が最初に取得するべきおすすめの資格は2つあります。

介護職員初任者研修

これは、介護の基礎知識を証明する資格です。未経験者が最初に取得するべき資格で、入門的な位置づけの資格となっています。この資格を取得すると、身体介護を含む仕事に就くことが可能です。

以前は「ホームヘルパー2級研修」と呼ばれていましたが、現在は廃止され、その後継として2013年4月に導入されました。最短1か月で取得可能で、スクールや通信講座で9科目・130時間のカリキュラムを受講し、修了試験に合格すれば取得できる資格となっています。

介護福祉士実務者研修

こちらは、初任者研修の上位資格で、たん吸引や経管栄養など医療的ケアの基礎知識を学ぶ資格です。介護福祉士やサービス提供責任者の受験資格として必要な資格であり、自身のキャリアアップを目指すのであれば取得しておくべきでしょう。

介護業界では資格手当の対象に含まれることも多い傾向があります。取得には20科目・450時間のカリキュラムの受講が必要ですが、初任者研修の資格をもっている場合は、その9科目・130時間分が免除されるのです。通学での受講が必要なため、通常はスクールに通い、取得する資格となっています。

このように、資格を取得することで、仕事の幅が広がり選択肢が増えるのです。介護業界では資格取得者に対する需要が高まっています。スキルや専門知識を証明できる資格をもつことで、自身のキャリアアップにもつなげることができます。

また、給与や賞与にもプラスの影響があり、収入アップも狙えるでしょう。資格取得は、未経験者にとって成功への第一歩となります。

まとめ

介護派遣は未経験からのスタートが可能で、未経験者向けの職種として「介護助手」があります。このポジションでは、部屋の清掃や食事の配膳、備品整理、認知症患者の見守り、利用者との良好なコミュニケーションが求められるのです。

しかし、ステップアップを考えるなら、介護の資格取得がカギとなります。まず、介護職員初任者研修資格を取得し、基礎的なスキルを身につけることが重要です。

さらに、介護福祉士実務者研修を目指すことで、より高度な介護スキルを習得でき、キャリアアップの機会が広がります。資格は未経験からのスタートにおいて、将来への成長と給与アップを実現するための重要なステップといえるでしょう。

未経験からの挑戦は決して難しくなく、資格取得を通じて、介護の道で充実したキャリアを築くことが可能です。

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